「あれ、何か嫌な匂いが……」「フローリングに黒い小さな粒が散らばっている!」 そんな小さな気づきを放置すると、いつの間にか家中に巣を広げてしまうゴキブリ。
1匹見かけるとすでに仲間が数十匹潜んでいることも珍しくありません。
この記事では、プロの害虫駆除業者が教える“ゴキブリの巣の探し方”と、その場でできる具体的な駆除・再発防止策を、写真や図ナシでもイメージしやすい文章でご紹介します。
どこに潜む?ゴキブリの巣を見つける4つの手がかり
フンや卵殻の痕跡
ゴキブリのフンは、米粒より小さな黒い粒。卵鞘(らんしょう)の殻は茶色く楕円形で、キッチンの床やシンク下にポツポツ落ちています。
つま先で触るとポロリと崩れることもあるので、発見したらトングで回収し、封をしたビニール袋へ。
独特の油臭
繁殖が進むと、油っぽい甘い悪臭を放つようになります。
特にシンク下や冷蔵庫裏の狭い空間で「もわん」と匂いを感じたら、その奥に巣があるサインです。
活性時間帯にライトで捜索
昼間は隙間にひそみ、夜間に活動するゴキブリ。
暗く静かな夜11時~深夜2時に、懐中電灯の光を床や棚の裏、家電の隙間に這わせると、黒い影がサッと動くのを見つけられます。
湿気・暖かさコーナーを重点チェック
ゴキブリは水と暖かさが大好き。
キッチンのシンク下、浴室の排水口まわり、洗濯機パンや洗面台キャビネット、冷蔵庫背面のモーター付近は、まさに「ゴキブリにしてみればリゾート地」。
まずはここを中心に探しましょう。
重点エリア別の探し方と対策
キッチンシンク下/食器棚裏
フンや卵鞘を見つけたら、その場にベイト剤(毒餌)を設置。巣ごと仲間を誘き寄せ、巣内根絶を狙います。
扉まわりのすき間は防虫用すきまテープで封鎖を。
冷蔵庫裏・電子レンジの隙間
家電裏は掃除をサボりがち。まずは電源を切り、背面のほこりをエアダスターや掃除機で一掃。
ゴキブリ用スプレーを背面パネルの通風口に吹き付け、追い出し効果を狙います。
浴室排水口まわり
封水トラップの水を常に切らさないことが基本。
排水口用のゴム蓋や防虫キャップを使い、下水からの侵入路を遮断。
掃除の際は熱湯か漂白剤でヘドロを分解し、卵ごと流してしまいましょう。
洗面台・洗濯機パン
湿気を嫌う純水防虫カバーを排水口に装着し、排水トラップの封水を維持。
洗濯機周りは換気を心がけ、乾燥モードでカビと湿気を減らします。
巣を見つけたあとの“丸ごと駆除”ステップ
巣ごとベイト剤設置
ゴキブリは仲間に毒餌を持ち帰る習性あり。
巣の周辺に毒餌ステーションを設置し、数日かけて全滅を狙います。
直接スプレー駆除
ベイト剤と併用して、スプレータイプの殺虫剤で即効性を発揮。
潜んだ隙間に噴射し、シャットアウト。
徹底清掃と隠れ場所の除去
巣があった家具や段ボールは廃棄か水拭き。
隙間にたまったホコリや食べかすを根こそぎ除去し、再繁殖の余地を与えません。
再侵入防止のメンテナンス
隙間点検&封鎖チェック
定期的にドア下・窓サッシ・配管周りをチェックし、すきまテープや防虫パテで補修を。
封水維持
排水口・トラップに常に水を張り、封水が切れないように。
月に一度は水流を確認して。
共用部の清掃要請
マンションの廊下・ゴミ置き場・共用洗濯機まわりにもゴキブリが集まりやすいもの。
管理組合に清掃強化を働きかけ、建物全体で防御を。
まとめ
小さなフンの粒から暗い隅の油臭に気づき、夜間ライト照射で巣を発見。
そこからベイト剤やスプレーで根こそぎ駆除し、徹底清掃&隙間封鎖で二度と巣を作らせない。
この一連の流れを習慣化すれば、マンション内のゴキブリ問題は劇的に改善します。
今日からさっそく、巣の早期発見と駆除メンテナンスを始めて、ムシムシしない、安心のお部屋を取り戻しましょう。